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オイル下がりは修理できる?故障の原因や解決法を解説

2023年02月03日

車のエンジンは、内部で問題が起こると白煙を出す場合があります。
冬場の白煙は、水蒸気が白くなって見えている可能性があるため心配はありません。
しかし、冬場以外で白煙が上がった時や冬場でもなかなか白煙が消えない症状がある場合は、オイル下がりが起きている恐れがあります。

この記事ではオイル下がりの修理や原因などについて解説します。
オイル上がりの現象についても紹介するので合わせて参考にしてください。

オイル下がりは修理できる?故障の原因や解決法を解説

修理できるオイル下がり|エンジンオイルが混ざって起きる?

エンジン内部でトラブルが起きると、排気ガスから白煙が立ち上り異臭が漂います。
この状態の時は、オイル下がりの可能性があります。

オイル下がりが起こる原因は、エンジン内部にある部品の故障です。
エンジンオイルが燃焼室に入り込み、白煙が立ち上り異臭が起こります。
そのため、早めの対処が必要です。

【症状】白煙と異臭があったら修理を検討しよう

オイル下がりは、エンジンをかけた時に白煙が立ち上り、なかなか消えない状態です。
鼻につく異臭も発生する可能性があります。
長く嗅ぎ続けると気分が悪くなってしまうため、注意してください。

エンジンオイルが早く減る症状も起こる可能性があります。
白煙が発生するといった症状が特徴なため、水蒸気が白く見えている状態以外では、早めの点検や修理を検討しましょう。

【原因】エンジンオイルが混ざり込んで起こる

オイル下がりは、エンジン内部にエンジンオイルが侵入した状態です。
普段はエンジンオイルが入り込まないように「バルブシール」がついているため、侵入はしません。

このバルブシールで燃焼室内の気密性を保つのが、エンジンオイルを侵入させない仕組みです。
しかし、エンジン内部の熱により硬化・変形などの劣化がバルブシールに起きると、気密性が保てなくなりオイル下がりが発生します。

燃焼室への侵入経路で異なるオイル上がりは修理できる?

燃焼室の吸気バルブや排気バルブなどから、エンジンオイルが燃焼室内部へ入り込む(下がっている)ため、オイル下がりが起きます。
反対に、オイル上がりは、燃焼室内部へピストンやシリンダーなどから侵入する(上がってくる)ために起きる現象です。

それぞれ燃焼室への侵入経路によって現象の呼び方が異なり、また深刻度合いにも変化が生じます。

オイル上がりは、ピストンリングの劣化によって引き起こっているため、エンジンを分解して原因を探らなくてはなりません。
オイル下がりよりも判断がつきにくいため、症状を修理してから様子を見なくてはなりません。

もし、修理や点検を依頼する際には、エンジンを完璧に直すために時間がかかってしまう点を視野に入れましょう。

オイル下がりの修理・対処法

オイル下がりは、エンジン内部の気密性が保てないために起こります。
部品修理をしたり、エンジンオイルを交換したりする方法で対処できる場合があります。

しかし、故障の度合いによっては修理や交換では対応できない可能性もゼロではありません。
エンジントラブルが起きた時は、車の乗り換えの検討も行いましょう。

エンジン内部の修理

オイル下がりはエンジンの故障であるため、エンジン内部の修理や整備をすると直る場合があります。
修理費用相場は以下の通りです。

     オイル下がり 100,000円~
 オイル上がり 200,000~500,000円

オイル下がりの場合、エンジンヘッドカバーを開けてプラグホールからパッキンの交換・バルブシールの交換で、直る可能性はあります。
しかし、オイル上がりが原因だった場合には、エンジンを車から降ろし、分解する作業が必要となり、ピストンリングの交換が必要です。

エンジンのオーバーホールをしなくてはなりません。そのため、費用と時間がとてもかかります。
オイル上がりが起きた時は、車の乗り換えの方が安く済む可能性があるため、乗り換えを検討しましょう。

エンジンオイルの交換

車はエンジンオイルの交換をすると、コンディションを良好に保てます。
エンジンオイルの粘度が高いものへ交換すると、気密性を保たせる効果が期待できます。
トラブルを防ぐため、オイル選びは慎重に行ってください。

オイルの粘度は、数字が大きいほど硬いため、購入時には数字に注目しましょう。
また、車種によっては推奨オイルもあります。
分からない時はディーラーや整備工場で、プロの方に相談してください。

添加剤を活用する

エンジンオイルの添加剤は、軽度のオイル下がりの症状を解決できる可能性があります。
オイルを活性化できる成分が配合されているため、軽度のオイル下がりの場合、効果が期待できます。

バルブシールを元に戻す効果の添加剤もあるので、症状に応じて添加剤を検討しましょう。

なお、エンジンオイルの劣化やパーツの摩耗がある場合は、添加剤の効果は期待できません。
そのため、不具合が起きた場合は、早めに整備工場などで点検・修理を依頼してください。

定期的なオイル交換で修理不要!予防につなげよう

走行距離や年数などによって、部品の劣化は避けられません。
劣化したエンジンオイルを使用し続けると、エンジン内部でのトラブルを起こしやすいです。

そのため、故障はオイル下がりやオイル上がりだけに留まらない可能性があります。
エンジントラブルを起こさないためにも、定期的なオイル交換を実施しましょう。

まとめ

エンジン内部のトラブルが起きると白煙が出ます。これらは、オイル下がりが起きているサインです。
そのため、早めに点検を依頼しましょう。

日頃から定期的にオイル交換を行うとエンジントラブルなどが予防できます。
しかし、必ずしも避けられるわけではありません。
エンジントラブルが起きた時は、まずすぐに整備工場などへ修理・点検を依頼してください。