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オーバーヒートにはどのような前兆がある?オーバーヒートの理由と対処法を解説!

2023年10月24日

皆さんは、自動車のオーバーヒートに見舞われたことはありますか?
オーバーヒートは、エンジンの深刻なダメージが心配されるトラブルです。

そのため、オーバーヒートの前兆や理由を知ることで、発生時に落ち着いて対処できると期待されます。
そこで今回は、自動車におけるオーバーヒートの前兆や理由から発生時の対処法までを解説します。

オーバーヒートにはどのような前兆がある?オーバーヒートの理由と対処法を解説!

オーバーヒートの前兆は?

エンジンにおける代表的なトラブルであるオーバーヒート。
もし、オーバーヒートの前兆を検知できれば、より安心して運転できると予想されます。
そこで、本項ではオーバーヒートの主な前兆を2つ紹介します。

水温の上昇

最初に確認すべきオーバーヒートの前兆は、水温の上昇です。
自動車のパネルには、速度や燃料の量の他に水の温度を示すメーターが搭載されています。
パネル内における水の温度計は、エンジン内に流れるクーラント液の温度を示しており、低温時には”C”に、高温時には”H”に近づきます。

また、上記の温度計はエンジンの状態を知るために取り付けられており、温度計の針が”H”に近づくほどオーバーヒートに近くなると言うことが可能です。
したがって、水温の上昇がオーバーヒートの前兆を検知できると言えるでしょう。

走行感覚の悪化

次に考えられるオーバーヒートの前兆は、走行感覚の悪化です。
例えば、アクセルを踏んでいるにもかかわらず、自動車の動作が緩慢になるケースが挙げられます。
その理由は、エンジンの発生させるエネルギーが異常な摩擦などにより損失し、動力として自動車に伝わっていないからです。

上記の場合、エンジン内のオイルやゴムのような樹脂部品の劣化につながり、水の温度が上昇するだけではなく、エンジン内部に深刻なダメージを与える可能性も否めません。
そのため、走行感覚の悪化と水温の上昇が同時に起こるケースは、オーバーヒートの前兆と言えるでしょう。

オーバーヒートの理由は?

前項では、自動車のオーバーヒートと疑うべき前兆を2つ紹介しました。
では、そもそもオーバーヒートはどのような理由で発生するのでしょうか。
本項では、オーバーヒートの概要を知り、理由を紐解いていきます。

オーバーヒートとは?

オーバーヒートとは、エンジン内部における水や油などの温度が上昇し、適正な温度を逸脱した状態を示します。
また、エンジンは内部における水の温度や油の温度が適温ではなくなると、エンジンの動作や内部機構に支障をきたす恐れがあります。
したがって、オーバーヒートの理由を知ることで、適切な対応を取ることにつながると言えるでしょう。

理由は冷却システムの不具合⁉

オーバーヒートの主な理由の1つに、冷却システムの不具合が挙げられます。
エンジン内部の温度をコントロールするには、冷却システムが使われています。
エンジン内において、クーラント液の流れる順序は以下の通りです。

1.ウォーターポンプ

エンジン内のクーラント液は、ウォーターポンプにより圧送され、エンジン各部に流れていきます。
したがって、ウォーターポンプが故障するとエンジン内にクーラント液を流すことができず、オーバーヒートにつながります。

2.エンジン内部

ウォーターポンプにより送られたクーラント液は、燃料を燃やす部屋(燃焼室)周りやオイルクーラーを通ります。
したがって、エンジンは上記にクーラント液を通して、エンジン自体の温度や油温の上昇を防いでいることがわかります。

3.ラジエーター

ラジエーターの役割は、エンジンの内部を通り熱を持ったクーラント液を冷やすことです。
具体的には、クーラント液がラジエーター内にあるフィンとチューブを通り、外気と触れる面積を広げます。
そして、走行時に自動車の前方から来る風を取り込むことで、クーラント液が冷やされます。

そのため、自動車の速度が遅い時や猛暑日などの気温が暑い時には、水の温度が上がりやすい傾向があると言えるでしょう。

4.サーモスタット

サーモスタットは、指定の温度により開閉する仕組みになっており、水の温度に応じてラジエーターにクーラント液を流すか、そのままエンジンに戻すかをコントロールしています。

したがって、サーモスタットが故障すると、エンジンで熱されたクーラント液がそのままエンジンへと戻され、急激に水の温度が上昇する可能性があると言えるでしょう。

上記のように、冷却システム内に異常があると、エンジンや油の温度に影響を及ぼし、オーバーヒートを引き起こすことがわかります。

オーバーヒートが起こった時の対処法を教えて!

前項では、オーバーヒートの概要から主な理由として冷却システムの不具合について解説しました。
さらに、実際にオーバーヒートを起こした場合は、以下の対処が重要となります。

1.自動車を安全に停車しエンジンを冷却する

自動車を停車させたら、ボンネットを開けてクーラント液の漏れやファンの動作を確認します。
そして、上記に問題が無ければ、数分間のアイドリングでエンジンを動かします。

理由は、エンジンの熱が低い運転状態で、エンジン内にクーラント液を循環させ、エンジン全体の冷却を行うためです。
一方、クーラント液の漏れなどが確認された場合は、直ちにエンジンを停止させる必要があります。

2.ロードサービスに連絡する

オーバーヒートに至った理由は、冷却システムやエンジン内部などさまざまな要素が考えられます。
例えパネルの水の温度が下がったとしても、エンジンを動作させると即座に上昇する危険性を払拭できないので、ロードサービスへの連絡が賢明です。
従って、オーバーヒートを起こした時は、安全な場所でエンジンを冷やしながら、ロードサービスの到着を待つことが解決への近道だと言えるでしょう。

オーバーヒートが起こったら落ち着いてロードサービスに連絡しよう!

今回は、オーバーヒートの前兆や主な理由および対処法を解説しました。
日々の運転において、パネル内における水の温度を見ると、オーバーヒートの前兆を知ることができます。
本記事が、オーバーヒートが起こった時に落ち着いた対処へとつながる一助になれば幸いです。